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オープンソースのスクリーンリーダー NVDA と Mac と

この記事は2015年7月10日に書かれたものです。情報が古い可能性がありますのでご注意ください。

先日の blog で、音声読み上げの検証のためにスクリーンリーダーを利用しているというWeb制作者は少ないのではないかということを書きました。その理由の一つに、スクリーンリーダーが高価だということもあるかもしれません。PC-Talker は38,000円で、これに Web 閲覧機能を強化する音声ブラウザ NetReader は28,000円(Web制作者向け価格は38,000円)、高機能なスクリーンリーダー JAWS に至っては15万円余りもの価格です。

つまりこれは、スクリーンリーダーを必要とする視覚障がい者は、パソコンを使用するために少なからずとも余計な出費を強いられているということでもあります。

一方、NVDA (NonVisual Desktop Access) は無料で使えるオープンソースの Windows 用スクリーンリーダーです。視覚障がい者が晴眼者と同じように、パソコンと OS 以外の出費をしなくても Windows が利用できるようにとの目的で、オーストラリアの Michael Curran 氏を中心に2006年から開発が進められ、現在は日本語版を含む40以上の言語に対応しています。

以前は、音声エンジンを別にインストールする必要があるなど、利用するにはハードルが高い面がありましたが、現在は日本語音声合成エンジン JTalk が内蔵され、比較的簡単に利用できるようになっています。また、多彩なショートカットキーや、いち早く WAI-ARIA に対応するなど、Web を快適に閲覧するための機能も充実してきています。

世界的には視覚障がい者が NVDA を利用されるケースも増えてきているようですね。日本(島根県では特に)では圧倒的に PC-Talker 利用者が多いようですが。

ところで、この NVDA には「スピーチビューワー」という機能があります。NVDA が実際に読み上げる内容がテキストで表示されるもので、音声エンジンを別にインストールする必要があった頃、音声エンジンがなくてもとりあえず読み上げる内容を確認することができました。音声エンジンが内蔵されている現在でも、音を出すことができない環境での検証などに使えると思います。

画像:Willさんいんのホームページの読み上げをNVDAスピーチビューワーで表示している様子

但し、漢字はそのまま漢字で表示されるため、どういう振り仮名で読み上げているかはわかりませんし、そのため、一単語内にスペースや改行がある場合の読み上げ間違いに気づかない可能性がありますので注意が必要です。また、スクリーンリーダーによって要素の読み上げ方が異なりますので、すべてが NVDA と同じ読み上げ内容とは限りません。

このように、Web制作者も費用をかけずに読み上げ確認に使用することが可能な NVDA ですが、Mac の Boot Camp や Parallels Desktop などの仮想環境にある Windows で NVDA を使う場合はちょっとだけ面倒です。

NVDA のキーボードショートカットには [NVDA] キーという独特のものがあり、これは標準で [無変換] キーや [Insert] キーが割り当てられていますが、Mac にはこれらのキーがありません。この場合、[fn] + [return] が [insert] として機能しますので、[fn] + [return] を [NVDA] キーとして使用します。

また、NVDA に限らずスクリーンリーダーでよく使う [home] キーと [end] キーもフルキーボードでない限りありませんが、これらは [fn] + [←](左矢印キー)が [home]、[fn] + [→](右矢印キー)が [end] として機能します。ちなみに、[fn] + [↑](上矢印キー)が [page up]、[fn] + [↓](下矢印キー)が [page down] です。

という訳で、キーが少ない Mac のキーボードでは、一つ多くキーを押さえなければなりません。そのうえ、私が使用している US 配列のキーボードは [fn] キーが左下にあり、右側にある [return] キーや矢印キーと離れていますので、慣れるまで時間がかかりました。

ところで、近年では Mac の VoiceOver も日本語環境が充実してきてますし、Windows のナレーターも Windows 8 から日本語音声が標準で搭載されました。これら OS 標準のスクリーンリーダーでも、標準搭載のブラウザに限られますが、簡易的な読み上げ確認はできると思います。

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