アクセシビリティ方針と試験結果の更新とPDF
カテゴリー: アクセシビリティ
この記事は2016年1月9日に書かれたものです。情報が古い可能性がありますのでご注意ください。
2015年1月1日、当Webサイトのリニューアル公開と合わせて、Webアクセシビリティ方針と試験結果を公表しましたが、1年が経過しましたので、アクセシビリティ方針を見直し、最新の試験結果を公表しました。→ アクセシビリティ
前回は HTML で提供しているページのみでしたので、目標とする達成等級を AA とし、さらに AAA の4つの達成基準も加えました。
今回はチラシを PDF で提供しているページが存在します。「これからの働き方を考える」シンポジウム チラシ
Webアクセシビリティはブラウザで表示されるコンテンツ全てが対象。PDF も例外ではありません。
最近、特に自治体等で試験結果を公表しているサイトが増えてきましたが、等級 AA を達成としながらも、PDF を例外事項としている場合が少なくありません。
中には、W3C Working Group Note「PDF Techniques for WCAG 2.0」の翻訳が情報通信アクセス協議会ウェブアクセシビリティ基盤委員会実装ワーキンググループにおいて正式に公開されたのち対応方針を検討します。
と記載されているサイトが見受けられますが、これは2012年5月に既に公開されいます。これ以前に PDF について前述のように記載して試験結果を公表したサイトを真似、それをまた別のサイトが真似るということが繰り返されているのでしょう。2012年5月以降に試験結果を公表しているにもかかわらず、同じように記載されているサイトがいくつかあります。
さて、今回当Webサイトに存在するチラシの PDF は Illustrator で作成されたもので、タグ付けをして文書を構造化し、正しい読み上げ順序を設定したり、画像に代替テキストを付加するなどしてアクセシブル化を施していますが、AA の達成基準である最低限のコントラストを確保することができません。もっとも、色を変えれば達成できますが、それでは元のチラシと異なってしまいますので。
当Webサイトでは今後もチラシを PDF でアップすることがあり、HTMLで提供しているページと同等のアクセシビリティを確保することは難しい場合があるため、目標とする達成等級をページによって分け、HTMLで提供しているページはこれまで同様に AA とし、PDFで提供しているページは A とすることにしました。
今後もPDFを掲載する場合は、タグ付けなどのアクセシブル化を施し、達成等級 A に準拠することはもちろんですが、AA の達成基準についても可能な限り準拠することを目標とします。