閲覧支援機能とアクセシビリティ
この記事は2016年8月3日に書かれたものです。情報が古い可能性がありますのでご注意ください。
近年、主に自治体等のサイトで、文字サイズを拡大したり背景色を変更したりできる機能(以下、“閲覧支援機能”とします)を提供しているサイトをよく見かけます。よくWebページの上部にある、「文字サイズ:[小][中][大]」とか「背景色:[白][黒][青]」などとあるボタンです。読み上げ機能や漢字にルビを振る機能が提供されている場合もありますね。自治体サイト向けの CMS に標準で閲覧支援機能が付属しているものが多いからということもあるのでしょう。
ただ、このような機能を提供することは悪いことではないと思いますが、閲覧支援機能を提供することがアクセシビリティだと、勘違いされているケースがかなり多くあるように感じます。
中には、Webサイトのアクセシビリティについて記載されているページに、閲覧支援機能を提供していることだけが、あたかもアクセシビリティに配慮していることをアピールしているかのように書かれているサイトも見受けられます。そのため、一般ユーザーまでもが、閲覧支援機能が提供されてないWebサイトは文字サイズを拡大したり背景色を変更したりすることができない、アクセシブルではないと判断してしまう懸念もあります。